火に弱い、揺れに弱い、ということもあり減っていった「木造建築」。しかし、今、かつての勢いを取り戻しつつある。街中には木材をふんだんに使った建物が増え、「木のぬくもりを感じられる」と好評だ。国立競技場をはじめ木造建築を数多く手がけてきた建築家の隈研吾さんは「21世紀は”木造の逆襲”の時代」と熱く語る。「木造の復権」、その背景にあるのが、”火事・地震に弱い”ことをカバーする新技術の登場だ。しかし、それらの加工を施した木材を一般の住宅に広めるには、コストの壁が立ちはだかる。国土の3分の2が木々で覆われた”森林大国ニッポン”。国産の木材の有効活用は、荒れた森を救うことにもつながる。果たして、壁を乗り越え、木造を広めることはできるのか?新たな建築にかける人々を追う。
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